毎月の勉強会に約40人の農家が集まっています。
また人がそれぞれに性格も能力も違うように、地域も同じだという考えのもとで、
産地づくりにも関わっています。
「養鶏で30年結果を出してきたことは畑でもできるのでは」とはじめた沖縄微生物農業ネットワーク。
講演会方式は一切しません。
現場である畑と、毎月の勉強会。
うまくいっている事例、失敗した事例をスライドで見てもらいながら学び合います。
お酒や軽い食事を囲んでの会ですので、言いたいことを発言しやすい雰囲気に。
そこからまた私たちもヒントをもらいます。
みやぎ農園では、農場にお客さんを招くことを一切拒みません。
小さい子どもからお年寄りまで、その人たちの表情や反応を見て、私たちが直すべきところに気づくことができます。
農家との連携以外に、生活者ともつながっていきたいと、一般の方々が農業を学べる施設をつくりました。
いっしょに学びの森をつくりましょう。
基盤整理がされハウスができる地域もあれば、山岳地域などは国の基準に合わず基盤整備もできません。
でも段畑にして景観を楽しむ農業や体験型の農業…そこでしかできないことというのはあるし、十分平地の農民と同じように収入を得ることができます。
でも農業というと、ハウスをつくり、機械を導入しないといけないという風潮のなかでは、山岳の人たちは俺たちは取り残されている、無視されていると感じてしまうでしょう。
みやぎ農園はそこにもしっかり目を向け、できた野菜を生活者に届けることで、「おいしい」「あなたがつくったものは違う」という声が農家に返ってくる仕組みをつくりたいと思っています。
大宜味村では赤土大根。海水のミネラルたっぷりな土壌でつくるから、糖度の高いおいしい大根ができます。
水がきれいな北中城村にはネギをすすめています。
離島は輸送に耐えられるじゃがいもや玉ねぎなどを。そうやって産地づくりにも関わっています。
まったく白紙の人が1年後、2年後に自立できるところまでもっていくのが私たちのプログラムです。
ほとんどの研修生が、技術も、土地も、お金もないという方。
でもやる気だけはある。
土地と住まいを確保することにも協力し、研修生の技量や性格を見て、はじめに取り組む野菜をアドバイスしています。